「アイデアを引き出すワークショップをつくるトレーニング」に参加しました
栄前田さんのワークショップ作りのセミナーに参加したので、まとめてみたいと思います。
(参考)栄前田さんのnote
- 参加した動機
- ワークショップとは
- アイデアを出しやすくするには
- 手法
- ワークショップを設計するにあたり、そもそもワークショップである理由を考える
- ワークショップで大切なこと
- 実務とワークショップとのギャップ
参加した動機
チームでアイデアを出すのが苦手なのを何とかしたい。
自分でどんどん出して進めてしまうか、聞き手に回るか、どちらかになりがち。
ワークショップとは
自分なりの定義
ノウハウを講師役が一方的に語り、生徒役が一方的に学ぶのではなく、講師役がテーマを大きく投げかけ、生徒役はチームを組んでディスカッションするスタイルが多い。
講師役も明確な回答は与えず、生徒役は自発的に回答を導くことで、先生役と生徒役がともに学び合うスタイルの勉強会。
学びや創造、問題解決やトレーニングの手法である。参加者が自発的に作業や発言をおこなえる環境が整った場において、ファシリテーターと呼ばれる司会進行役を中心に、参加者全員が体験するものとして運営される形態がポピュラーとなっている。
会場は公共ホールや、スタジオ、美術館やカルチャースクール、ビルの1室、学校の教室を利用するなど様々。
アイデアを出しやすくするには
難しい問いに応えるときは、問いを分解する
問いの例:多様化する社会の中で、人生100年時代にウェブの可能性を広げ、社会問題の解決を図るにはどうすればいいか?
こんなことを急に聞かれたら、「???」ってなりますよね。
私なら、「とりあえずみんながハッピーな気持ちになるウェブを作ればいいんだよ!」と、どうやるねんみたいなフワッとした回答をドヤ顔で言います。
どうやるねんと聞かれたら、みんなが笑顔になっている写真と、悲しんでいる写真をスクレイピングでかき集めるサイトを作ります。
自分がした、イイことをアップすると笑顔がいっぱい表示されて、ワルイことをアップすると悲しい顔がいっぱい表示されます。
なんとなく、笑顔を見たくてみんながイイことをする気がします。
(心優しいお方、どなたかそんなサイトを作ってくださいませ)
この問いを分解すると、以下のようになるそうです。
どのような社会なのか?
対象となっている人々は誰なのか?
どのような可能性なのか?
どのような問題なのか?
それに対し、1個1個自分なりの回答を考えていく感じでしょうか。
どのような社会なのか? →日本のビジネス社会
対象となっている人々は誰なのか? →働き盛りのビジネスマン
どのような可能性なのか? →社会と自分をイイ方向に成長させる可能性
どのような問題なのか? →日本の将来に希望が見えない問題
こうやって分解すると、回答しやすくなるのではないでしょうか。
皆様もご自身なりの回答を考えてみてくださいませ。
手法
① HMWフレームワーク
HMW=How might we ~?
様々な視点で、「我々はどうすれば◯◯できるか?」という問いかけを投げかけることで、問題意識を高め、回答を出しやすくする。
② アナロジカル シンキング
日本語に訳すと類推的思考、「あるものを別のものに見立てて発想する」こと。
わかりやすく言うと、たとえ話、だそうです。
「この会社の組織は、野球に例えられる。エース級のプレイヤーが投手でピシャリと抑える。バッター役はバントや盗塁で塁を進めて、エース級のプレイヤーがホームランを打って大量得点。エース級頼みの会社なのさ」とでも言いますと、単純に優秀な社員がこの会社を支えている、と言われたよりも、理解が進んだりしますよね。
③ ブレインストーミング
集団でアイデアを出し合うことで、一人では考えつかない発想を組み合わせて、斬新なアイデアが生まれることを期待した会議手法。
批判しない、自由に発言する、質よりも量を重視する、等のルールがあります。
どこかで見たことのある、アイデアに対して「もっと考えてこい」とケチをつけ、最後にまとめ役が、「うちの若手はアイデアを出さない」とため息をついて似たような会議を延々とやる場合とは真逆、ということでしょう。
④ ゲームストーミング
ゲームの手法を使った会議手法のようです。
タイトルもそのまま「ゲームストーミング」という書籍で紹介されているアプローチのようです。
機会を見つけて読んでみようと思います。
⑤ ストーリーボーディング
製品・サービスを通してユーザーがどのような体験をするのかを、一つのストーリーとして描写する手法
写真の引用元
ワークショップを設計するにあたり、そもそもワークショップである理由を考える
~をつくることで(活動目標)
~を学ぶ (学習目標)
個人的には、これを気を付けないと、楽しいけれどあまり学びのないワークショップになってしまうな、と反省いたしました。
例えば、「ペルソナ *」を作ることで、「社員みんなが抱いているお客様の共通イメージ」を学ぶ、といったところでしょうか。
* ペルソナとは、サービス・商品の典型的なユーザー像のことで、マーケティング関連において活用される概念です。
実際にその人物が実在しているかのように、年齢、性別、居住地、職業、役職、年収、趣味、特技、価値観、家族構成、生い立ち、休日の過ごし方、ライフスタイル……などリアリティのある詳細な情報を設定していきます。
ワークショップで大切なこと
① プログラム 内容、時間帯、備品(画用紙とかホワイトボードとか)
② ファシリテーション 何を伝えるか、どんな雰囲気にするか
③ 環境 場所によってテーブルの配置とか音楽とか適したやり方がある
結論は、いずれも大事!
ワークショップの段取り
導入 全体の10~20% イントロダクションとアイスブレイク
知る活動 全体の20~30% 情報提供と共有
作る活動 全体の30~40% グループ・個人によるアイデア出しや作品作り
まとめ 全体の15~25% 発表と振り返り
実務とワークショップとのギャップ
ワークショップは非日常なので、現状に縛られることなく、先のことを考えられるが、一方で、通常業務に戻ると学んだことを忘れてしまう。
それを防ぐには、いつものミーティングをワークショップ形式にしてみること!
小さくて成果の出やすいものから始めよう。
いきなり重役とのディスカッションをワークショップにしようとかは、ハードルが高いですね笑
以上になります、最後までお読みいただきありがとうございました!