ビジネスモデル症候群
「ビジネスモデル症候群」を読んだので、まとめました。
◆Amazon ビジネスモデル症候群
きっかけ
コンサルだったころ、クライアントに話す内容を広げたくて、たくさんの書籍を購入しておりましたが、積読のままになっていました。
あいちスタートアップキャンプに参加し、著者の和波さんのお話を伺いましたところ、そういえば購入したっきりだったと思い出し、読みました。
ビジネスモデル症候群の概要
起業を成功させるためには、競争力のあるビジネスモデルが必要、ではない。
例:ジレットは最初から替え刃のビジネスモデルを考えていたわけではない。
ビジネスモデルを考えれば考えるほど、起業は失敗しやすくなる。
なぜそうなるのか?
アイデアをブラッシュアップする際、自分の都合のいい情報ばかりを集めるようになる。
ビジネスモデルの失敗の前に、経営が行き詰まる。
ビジネスモデルはあくまで手段であり、目的ではない。
じゃあどうすればいいのか?
まずは創業して経営を安定させ、チャレンジする中でイノベーションが起こせるように頑張る
よいメンターを見つけて、思い込みの罠を回避する
つまりどういうことなのか?
最初の感想は、「夢がないなあ」でした。
しかし、自分の中で解釈を進めるうち、「起業はシビアである」という現実に立ち向かう処方箋、ということでしょう。
もちろん、がむしゃらに夢を追い求めて成功する起業家の方もいらっしゃるのでしょう。
しかし、航海図もコンパスも食料の備蓄もなく船を漕ぎだして新大陸を見つけられるでしょうか?
見つけられる人もいるとは思いますが、限りなく可能性は低いでしょう。
準備を怠るのは挑戦ではなく、無謀です。
ではなぜ「起業」する必要があるのでしょうか。
多くの人にとっては、起業する必要はありません。
しかし、どうしてもやりたいことがあった場合、起業の勤め人であれば、社内稟議を通し、プロジェクトを組成しているうちに、時流を逃してしまいます。
自分1人であれば、力及ばずでチャレンジすら怪しいかもしれません。
素早く行動できるのは、自分が社長である場合のみなのです。
以上になります、最後までお読みいただきありがとうございました。